■タイヤの種類

 

オフロードタイヤには大きく分けて4つあります。市販のトレールバイクなどに標準で付いているトレールタイヤ、モトクロス用タイヤ、トライアル用タイヤ、それにエンデューロタイヤです。
ここではモトクロスタイヤとエンデューロタイヤについて説明いたします。
【モトクロスタイヤ】
 名前の通りモトクロス用タイヤで路面のコンディションによって硬質用から軟質用、サンド用と様々な種類があります。国産メーカーのタイヤはグリップも良く価格もリーズナブルですが、性能低下が激しくライフが比較的短いようです。角が少し丸くなったら終わりという話も良く聞きます。
【エンデューロタイヤ】
  一周が長く路面コンディションが様々なエンデューロにはそれに対応したタイヤが用意されています。特にオープンエンデューロなどではFIM公認タイヤの使用を義務づけられています。
ライフは比較的長くオールラウンドタイヤになっていますが、サーキットエンデューロではモトクロスタイヤの方が性能が上なのでFIM公認タイヤの使用を義務づけられているレース以外ではモトクロスタイヤの方が一般的なようです。

■FIM公認エンデューロタイヤ

 

FIM公認エンデューロタイヤは通常ブロック高が13mm以内と規定されており路面へのインパクトがモトクロス用よりも少ないと言われています。(モトクロス用は大抵15mm以上)
たかが2mmと言われそうですが、グリップの低下は著しいためにパターンや構造でいかにグリップを落とさないようにするか各メーカーで腐心しています。数十台、数百台が走るエンデューロではこの高さの差が路面に与えるインパクトに大きな差を生じさせるのです。

またタイヤの削りカスが自然に優しい成分になるよう規定があるそうです。 これがグリップを低減させる一因らしいのですが、自然を舞台にするエンデューロでは欠かせない要件です。

■公道走行可と不可

 

エンデューロは本来公道も走るレースである。タイムを計る区間以外はリエズン区間と呼ばれておりスピードは法定速度を守らなければならないが、舗装路を走ることも考えた構造にしなければならないわけです。
ここに誤解が生じることとなりました。FIM公認タイヤを公道も走る競技用ということで以前は『公道走行可タイヤ』などと紹介されることもあったために公道走行用のトレールタイヤと混同されることがあったのです。
結論を言うとトレールタイヤとはまるで違うタイヤなので林道ツーリングにはお薦めできません。競技用のライフは短くグリップの良い期間が短いというのもありますが、根本的に舗装路でのグリップが悪いために事故を誘発してもおかしくないからです。舗装路のグリップだけを考えると恐らくハード路面用のモトクロスタイヤの方が良いのでは無いかと思う物も中にはあります。
お気をつけあれ。

■タイヤ本体
 
■チューブレスキット

チューブタイプのタイヤをチューブレスにするキットです。リムにビードを押しつけているので極低圧でもリムが落ちずに走ることが出来ます。低圧にしたいマッドコンディションのエンデューロからその軽量さからモトクロスにもお薦めです。

   
■ムースタイヤ  

エックスグリップ
X-GROPはオーストリアのメーカーでエルツベルグロデオにも参戦し、実戦に即したアイテムを多数リリースしています。